ソシデア知的財産事務所のブログ記事
2011 12/21 00:08
「アイデアの良さを伝えるために何かを作るのではなく、それがどんなものであるべきかを考えるために何かを作るんです。」クーリエ・ジャポンという雑誌が、講談社から出ています。私は、政治やグローバル社会の詳細を知るために、800円するこの雑誌を買うほど、心と懐の余裕がなく、本屋に並んでいても、いつも通りすぎる雑誌でした。ですが、2012年1月号...
2011 11/21 00:37
宮崎県工業センターの責任者の方に、県内企業の技術事情についてお聞きする機会がありました。「県内の企業では、まだまだ、職人の経験や勘でやっている仕事が多いんです。作業の一つ一つを数値化したり、加工などの動作を単純化するまではいたっていません。職人の経験で製品を完成させても、オートメーション化された機械で製品を完成させても、どちらも製品はで...
2011 10/28 16:28
部下が顧客に対してミスをして、上司がそのミスを撤回。にも関わらず、普段忙しい上司に仕事をさせたツケを、顧客に負わせる。つまり、審査官が出願人に拒絶査定を判断し、上司である審判官が特許にして良いと判断し、特許審決に撤回したにも関わらず、出願人は、その出願について、分割出願をすることができない。ちょっと厳しく言いすぎかもしれませんが、平成1...
2011 10/10 12:33
「数学は特許になるか」という論点についての書籍を見つけました。スタンフォード大学で博士号を取得している数学者の今野浩教授が、「カーマーカー特許とソフトウェア」という新書を中公新書から出版されています(絶版されていますが中古で手に入ります)。今から、16年も前に出された本ですが、研究者の立場から述べるアルゴリズム特許の見解を知る大変よい本...
2011 09/14 22:49
興味深いSNSの登場です。これは、新しいアイデアを収集し、アイデアの共有、評価、管理といった一連のプロセスを可視化できるSNSということです。日本では、電通国際情報サービス(ISID)の提供で、欧米では多数の採用実績をあげているということ。ただ、単なるアイデアの管理のためであるとしたならば、現在のパワポ+メールにSNSが加わるだけかもし...
2011 09/06 11:47
特許を重視するプロパテントと呼ばれる時代が過ぎようとしていますが、一方で、スマートフォンによる特許戦争は泥沼化しています。特許は、発明者の努力や発明にかけたコストを模倣から保護するという大きな役割がありながらも、他の利用者を排他的に除外するためイノベーションを阻害するとも言われています。特許制度ができた頃は、どのような考え方で、その制度...
2011 08/12 18:40
「いやー、このモジュールはGPLライセンスなので、公開が要件となるから、残念ながら使わないほうが良いのではないでしょうか」技術部から知財部に、GPLライセンスを適用したプログラム利用の確認がある際に、知財部が回答する一般的な回答が上記になります。GPLライセンスを適用したプログラムは、それを利用したモジュールのソースコード等の公開が要件...
2011 08/06 15:58
「お先に失礼します。」他の社員が働いている中で、自分だけが早く帰るのは、どの職場でも、なかなか、難しいですよね。役割によって、仕事の緊急度合いも違いますし、なにより、本人がすっきり、明日も頑張るためには、早めの帰宅は、大切でしょう。少し前に流行のドラッカーでも、真摯さ、が大事だと言われています。真摯さとは、それに向きあう、ひたむきな思い...
2011 08/01 19:58
SEO by the SEAのページによると、今回、GoogleがIBMから取得する特許は1030件におよび、これらの特許は「メモリ、マイクロプロセッシング・チップの製造や構造、サーバやルータのコンピュータ・アーキテクチャ分野、リレーショナル・データベース、オブジェクト指向プログラミング、さまざまなビジネス・プロセスなど数多くの特許も含...
2011 07/25 16:48
2011年7月22日に、平成23年度の経済財政白書が発表されました。ここでは、第2章の第3節「グローバルな知的経済化への対応」に、「無形資産の重要性」という項目があります。ここで、海外の顧客などのニーズを探り魅力的なブランドをつくることや、専門的な分野で高い能力を持つ人材育成などへの投資拡大を提案しています。無形資産というと、今までは、...